社会への取り組み

ヒメコマツ系保存サポーターに登録

千葉県では、2002年度にヒメコマツを「最重要保護生物」に選定し、2009年度に千葉県ヒメコマツ回復計画を策定して、その保護・回復に取り組んでいます。

また、2015年度より、ヒメコマツの苗を育成・管理する育て親を「ヒメコマツ系統保存サポーター」として募集し、苗を配布してきました。実際に栽培することで、ヒメコマツが絶滅するリスクの分散に協力することができます。

当社としてもSDGsの取り組みの一つとして、千葉県生物多様性センターにサポーター登録を行い、頂いた苗を本社と2つの工場の正門に設置し、年1回、成長記録を千葉県生物多様性センターへ報告しています。

長南精機工場のヒメコマツ

長生工場のヒメコマツ

探究活動の支援

当社では、長生工場の湿地帯の絶滅危惧種や希少種の保護活動に取り組むとともに、色々な生き物が共存できる環境をつくることを目指しています。そのためには、地元の自治体や学校の皆さんと協力して、取り組むことが必要であると考えてきました。

一方で高等学校では2022年の春から「総合的な探究の時間」という新しい授業が開始され、生徒たちが自分でテーマを見つけて、色々調べたりまとめたりする「探究活動」に取り組んでいることを知りました。

そこで、地元の高校生たちが探究テーマを見つけるためのお手伝いができればと考え、2022年秋より多様な生き物が生息するこの湿地帯を題材に、千葉県立長生高等学校との観察会を開始しました。湿地帯の中の植物はもちろん、湿地の周りにいる昆虫や水路の生き物たちも、高校生の「探究活動」の題材になっています。

観察会は季節に合わせて実施しており、2024年度は4回開催されました。また、環境保全に関するテーマを扱うコンテストなどにも応募されています。高校生たちの「探究活動」のお手伝いが、少しはできたのではないかと感じています。

 

絶滅危惧種が生育する湿地帯で調査

湿地帯周辺で生物調査

「ちば環境再生基金」への募金活動

千葉県では、自然環境の保全と再生を県民総ぐるみで推進するため、一般財団法人千葉県環境財団に「ちば環境再生基金」を設置しています。

当社では、地域における環境保全活動の手助けができたらと考え、「ちば環境再生基金」への募金活動を実施しています。

 

ちば環境再生推進委員会からの感謝状

社会貢献活動への積極的参加

当社では、次世代を担う子どもたちのために地元中学校で行われている「出前教室」に参加して、当社の事業や社会への取り組み等について紹介しています。子どもたちが夢や希望の実現に向かって踏み出せるように、働くことの意義や目的の理解だけではなく、将来社会人として成長していくために必要な知識を学べるプログラムを提供しています。

講演の様子

ラジコンヘリコプターのデモフライト

令和6年能登半島地震における産業用ドローンによる支援活動

石川県輪島市および珠洲市より強力要請を受けた一般社団法人日本UAS産業復興協議会(JUIDA)の依頼を受け、当社は産業用ドローンとスタッフを石川県内に派遣し、港の被害状況の把握を目的とした空撮による支援活動を実施しました。

現地での作業は雪や雨の降る中で行われましたが、防水性に優れた当社の産業用ドローンは、問題なく任務を遂行することができました。当社では今後も実際の現場で活動できる技術や製品の開発と運用に取り組んでいきます。

被害状況の空撮

産業用ドローン(FMC-02)

Futabaドローンスクールによる操縦者の育成

当社は、無人航空機産業の健全な発展のために、保有する屋内・屋外飛行場を使用して自社所属のインストラクターによるドローンスクールを定期的に開催し、受講者が全国から集まっています。ドローンスクールでは、模型飛行で世界・国内トップレベルのインストラクターがラジコンで培ったノウハウを授業に展開しています。「安心」、「安全」、「法令遵守」をスクールの理念に掲げ、3D測量、建物の保全、改修等計画立案、物流倉庫内での活用、危険な場所での巡視、通信システム連携の研究など幅広い分野で活躍できる優れた操縦者を育成しています。

シミュレーション講習

屋内実技演習

屋外実技演習

地域防火活動

当社は特設消防隊を組織しており、5台の消防車を配備し、数十名の消防隊員で活動しています。社内の消火活動だけではなく近隣の火災などにも出勤し、長生郡市広域市町村圏組合消防本部と連携をとりながら、地域貢献の一環として地域防火活動の一翼を担っています。

操法訓練の様子