トップメッセージ

SDGsとESGへの取り組みを強化しながら2024-2026年度中期経営計画を推進
当社は、企業理念である「なくてはならない器材・サービスを創出し世界の発展に貢献する」ことを念頭に事業を展開し、社会的責任を果たしてまいりました。近年、世界的な環境・社会課題の深刻化、それに伴う企業の持続可能な成長に対する期待が高まる中、当社は国連が提唱する「SDGs(持続可能な開発目標)」、そして企業価値の向上に欠かせないESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを、より一層強化しております。
当社が推進する2024-2026年度中期経営計画では、「ステークホルダーとの信頼関係構築」を基本方針に掲げ、事業活動を通じて社会課題の解決と企業価値の向上を両立する成長戦略を具体化しています。この計画においても、SDGs17の目標は私たちの事業領域と密接に関係しており、その達成に向けた取り組みを明確に位置付けています。具体的には、気候変動への対応、働きがいのある職場づくり、ダイバーシティ&インクルージョンの推進等、幅広い分野にわたる実践的な施策を展開しております。
また、本中期経営計画では、「ハードを核にソフト・サービスを融合したソリューション事業領域へ」を事業ビジョンに掲げております。具体的には、ドローン、サーボ、産業用ラジコン機器などのソリューション領域への取り組みや、射出成型AIシステムをはじめとする成形・生産合理化機器といった環境配慮製品の開発を積極的に推進してまいります。
環境・社会・ガバナンス それぞれで着実な取り組みを実行
環境面では、地球規模の課題である気候変動への対応を最重要課題と捉え、CO2削減を中核に据えた取り組みを加速させています。当社の生産活動における省エネルギー推進、再生可能エネルギーの積極的な活用、サプライチェーン全体での排出量管理の強化など、多面的なアプローチでCO2排出量の大幅削減を目指します。また、長期視点でも「2050年カーボンニュートラル」達成のため、まずは2030年までの目標を掲げ、その実現に向けたロードマップ策定と具体的なKPIを設定しました。今後も、社会やお客さまのニーズに応じた環境技術の開発・提供を通じて、持続可能な社会の創造に貢献してまいります。
社会面においては、企業の競争力の源泉である「人的資本」の重要性を改めて認識し、従業員一人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境づくりと、多様な人財の活躍推進に取り組んでおります。具体的には、従業員の育成プログラムの充実、健康経営の推進、心理的安全性の高い職場づくりに加え、技能や経験、価値観の多様性が生み出すイノベーションの力を最大限に引き出す仕組みづくりにも力を入れています。また、女性管理職比率の向上や、多様なバックグラウンドの人財採用を推進し、全ての従業員が「働きがい」を実感できる企業文化の醸成を目指しています。今後も人的資本への戦略的な投資を通じて、イノベーションを継続的に生み出し、持続可能な成長と社会価値創出に寄与してまいります。
ガバナンス面では、社会や環境課題への対応だけでなく、「公正・透明」な意思決定と経営体制の強化が不可欠であると考えています。取締役会の多様性や独立性の確保、リスクマネジメント体制の充実やコンプライアンスの徹底、およびサプライチェーン全体を通じた人権尊重など、社内外のステークホルダーの皆さまの信頼に応えるための体制整備を進めております。
ステークホルダーの皆さまとともに より良い未来を目指す
これらの取り組みは、決して一過性のものではありません。当社の持続的な成長と社会への貢献、そして企業価値の向上を実現するためには、従業員一人ひとりがESGへの取り組みを自分事として捉え、日常業務の中で実践していくことが不可欠です。
今後も当社は、SDGsの達成に向けた果敢な挑戦を通じ、CO2削減へのイニシアティブ、人的資本への投資によるイノベーションの創出、中期経営計画に基づく成長戦略の実行を推進してまいります。そして、全てのステークホルダーの皆さまとともに、より良い未来の実現を目指して力を尽くしていく所存です。
引き続き、皆さまの温かいご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。