「射出成形監視システム」をラインアップに追加

2016年8月4日

 当社は、モールドマーシャリングシステム(以下、MMS)に「射出成形監視システム MVS08」を新たにラインアップに加え、2016年8月4日に発売します。

 MMSは、ブラックボックスとなっていた金型内の樹脂圧力・温度・流速および金型表面温度を、PCや各種計測機器にリアルタイムに出力する射出成形用の計測システムです。金型内部の状態を数値化し、成形条件の最適化や不良品の自動選別等の様々な用途に活用可能です。

 従来は計測したいデータ毎に専用システムを構築する必要がありましたが、今回発売する「射出成形監視システム MVS08」では、型内圧力、型内樹脂温度、金型表面温度、成形機の射出圧力等の情報を1台のPCに表示し、より高度な解析を実現するための統合計測システムです。

 なお、本機は、お手持ちのMMSや他社の計測機器との接続が可能なため、無駄なく理想のシステムを構築でき、研究開発用途から将来の量産監視用途まで幅広いニーズにお応えできる製品です。

新たにラインアップに加わる「射出成形監視システム MVS08」

主な特長

「見える化」を1台のPCに統合

MMSが計測する型内圧力、型内樹脂温度、金型表面温度、さらに他社の計測機器情報や射出成形機の情報を取込み、時間軸を同期して表示することができますので、より高度な解析が可能です。

【MVS08計測ソフトウェア画面】

最大24点の同時計測

MVS08を3台連結することにより型内圧力、型内樹脂温度、金型表面温度、その他の情報を最大24点までリアルタイムで計測することができます。多数個取り金型の各キャビティに各種センサを設置する場合等、多点計測にお悩みのケースにも対応することが可能です。

量産で活躍するスタンドアロン機能

PCを接続しない単独の状態でも監視、アラーム出力、計測データの記録が可能です。あらかじめ内部に保存しておいた10件の計測条件から選択することができますので、計測条件の変更時にPCを接続する必要がありません。また、本体にUSBメモリを接続することで、全データが自動で保存されますので、従来のようにデータ保存用のPCがなくても長期間の連続記録が可能となります。

システム構成および販売価格

射出成形監視システム・セット MVS08A-S 販売価格(税抜き)
[セット内容] MVS08A本体、ACアダプタ(3.2m)、
信号入出力ケーブル(3m)、LANケーブル(2m)、計測ソフトウェア
398,000円
  • 圧力計測には、別売りの圧力計測アンプ、圧力センサ、接続ケーブルが必要です。
  • 樹脂温度計測には、別売りの樹脂温度計測アンプまたは中継アンプ、樹脂温度センサが必要です。
  • 金型表面温度計測には、市販計測器、金型表面温度センサ、接続ケーブルが必要です。
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