モールドマーシャリングシステム 「インライン用圧力計測ユニット」をラインアップに追加

2016年6月30日

当社は、モールドマーシャリングシステムのラインアップとして「インライン用圧力計測ユニットMPS01A」を2016年7月1日に発売します。

モールドマーシャリングシステムは、ブラックボックスとなっていた金型内の樹脂圧力・温度・流速及び金型表面温度を、パソコンや各種計測器にリアルタイムに出力する射出成形用の計測システムです。金型内部の状態を数値化し、成形条件の最適化、不良品の自動選別等の様々な用途に活用可能です。

今回発売する「インライン用圧力計測ユニットMPS01A」は量産現場への導入を目的とした新シリーズです。計測ユニット(6万円)と圧力センサ(標準品2万6千8百円)で構成され、組み合わせても9万円以下の費用で「金型内部の見える化」を実現します。接続できる圧力センサは1本ですが、不良監視は旗艦モデルのMPS08アンプセット(24万5千円)の機能を引継ぎ、「ピーク圧力監視」、「t秒後圧力(保圧)監視」、「突出し圧力監視」を標準で装備しています。オリジナルの機能としては、センサ異常を知らせる診断機能を追加し、稼働時における動作不具合をいち早く検知できるようにしました。また、RS485通信規格を利用した、データ出力機能を搭載しているため、インターネットを介して遠隔監視ができる発展性も持ち合わせています。

接続する圧力センサは、エジェクタピンタイプと、ボタンタイプを選択することができます。また、アナログ電圧出力機能(0~10V、20MPa/V)を搭載しているため、データロガー等の外部機器に取り込むことによる圧力波形の見える化にも対応しています。

小形で低価格に抑えながらも、機能を充実させた本製品で、量産現場のニーズに応えていきます。

以上

新たにラインアップする「インライン用圧力計測ユニット MPS01A」

主な特長

圧力表示
「ピーク圧力」「t秒後圧力」「突出し圧力」を表示します。毎ショットの型内圧状態を容易に把握できます。
圧力監視
上下限範囲を設定し、異常圧力に対しアラーム信号を出力します。ショートショット、ヒケ等の発生を検知して良否判定できます。
制御信号出力
圧力値が閾値を超えた際に信号を出力します。装置の制御用に利用できます。
ログデータ出力機能(RS485通信規格)
毎ショットの計測データを出力します。PLCとインターネットを連携したシステムを構築することで、PCやスマートフォンから遠隔監視を行うことも可能です。
低価格
計測ユニットと圧力センサで構成され、86,800円で監視できます。

システム構成および販売価格

システム構成 販売価格(税抜き)
圧力計測ユニット MPS01A 60,000円
圧力センサ エジェクタピン形 標準品(SSEシリーズ) 26,800円
圧力センサ ボタン形 50Nタイプ 26,800円
圧力センサ ボタン形 200Nタイプ 26,800円
圧力センサ ボタン形 1kNタイプ 26,800円
ACアダプタ(DC24V、AC100~240V) 5,000円

※型内圧力を計測するには、計測ユニット、圧力センサ、DC24V電源が必要です。

 
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