省力機器Q&A(オートリールについて)

オートリールについて

コムリール(ARV25A)の特長は?

コンパクトな複合機です。つぎのような特長があります。

①省スペース :
ワークリール、層間紙リール、ループ検出部をキャスター付き架台に一体化し省スペース化を実現 

②多機能 :
オートリール、ループ検出部とテンションリールの機能を一体化 材料切れ検出、層間紙切れ検出の光電センサーを標準装備

③設置性 :
キャスター付き架台によりレイアウト変更が容易 各機能の一体化により調整不要ですぐに稼動可能

④スマート :
シンプルな構造と電気配線の内蔵化でスマートな外観

⑤柔軟性 :
スライド式検出部により材質、材厚に合わせた最適位置調整が容易。ダブルタイプは2台分の機能を内蔵しているため2つのリールの同時、交互運転が自由自在 

⑥段取り性 :
ダブルタイプは1つのリールを運転中に片方のリールに材料をセットできるため外段取りが可能

⑦連携性 :
主装置からの停止信号入力によりコムリールを停止(外部停止入力)コムリールからの停止信号出力により主装置を停止(運転停止出力)コムリールからの層間紙切れ信号出力により異常を主装置に伝える(層間紙切れ出力)

オートリールの回転がだんだん遅くなってしまうのですが?

オートリールのARVシリーズは、インバータを内蔵しています。このインバータの自動変速機能が動作しているためです。この機能は、ループ検出器の起動、停止間の距離が200mm以上の場合に合わせて最適化されています。間隔が狭い時は、ラインスピードに追従できなくなることがあります。できるだけ間隔を広げるか。パラメータを変更する必要があります。

オートリール(導体式)の起動、停止が安定しないのですが?

導体式は、上下限検出に材料が接触した時の微少電流を検出して、起動、停止を行っています。 この検出は、装置のアースが材料を通して検出器につながる必要があります。確実な検出のため、つぎの点をご確認ください。 

①オートリールの電源アースが適切に接続されていますか。 
②オートリール付属のプレスケーブルのアース線が、プレス機の筐体(金属部分)に接続されていますか。 
③主装置(プレス機など)の電源アースが適切に接続されていますか。

漏電ブレーカが働いてしまうのですが?

オートリールのARVシリーズは、インバータを内蔵しています。インバータの漏れ電流で漏電ブレーカが動作することがあります。漏電ブレーカを接続する場合は、誤動作防止のため、感度電流200mA以上、動作時間0.1秒以上のもの、または高周波対策を行ったものをご使用ください。

ラジオにノイズが入ることがあるのですが?

オートリールのARVシリーズは、インバータを内蔵しています。インバータから発生するノイズにより、近くで使用されるラジオやテレビに障害を与えることがあります。オートリールの電源は、これらの機器と別配線にして、アースを確実に接続してください。それでもなお障害が著しい場合は、当社へご相談ください。

コイル材料の端が金型へ触れた瞬間に火花が飛んだのですが?

オートリールのARVシリーズは、インバータを内蔵しています。オートリールの電源アースが接続されていない場合、インバータの漏れ電流がストックリールを通じてコイル材料へ流れることがあります。材料が金型へ接触した瞬間、漏れ電流が金型へ流れスパーク(火花)することがあります。感電や装置の誤動作、破損を防止するため、必ず、アース工事を行うようにしてください。つぎの点をご確認ください。

①オートリールの電源アースが適切に接続されていますか。 
②オートリール付属のプレスケーブルのアース線が、プレス機の筐体(金属部分)に接続されていますか。 
③主装置(プレス機など)の電源アースが適切に接続されていますか。

リールスタンドの特長は?

ユニットレベラなどの外部装置の材料引き出しによりコイル材を巻きほぐすブレーキ装備のアンコイラです。駆動力を持たず、自ら回転しませんが、ループ検出器やコントローラが不要なため、オートリールと比べて、ライン長さを短縮できます。また、ユニットレベラとの組合せで、レベララインが省スペースで構築できます。