省力機器Q&A(送り装置全般について)

送り装置全般について

送り装置の送り精度とは何ですか?

材料を同じ送り長さで繰り返し送った場合の、送り長さのバラツキです。 当社の送り装置は、一部の機種、条件を除き±0.05mmの繰り返し送り精度を実現しています。

薄い材料を送ることができますか?

条件により可能となります。
一般に、材料をローラで挟むロールフィーダより、材料を平面でクランプするグリップフィーダの方が薄板送りに適しています。当社のエアフィーダは、板厚0.1mm以上の材料送りに対応します。特に、ベルトフィーダは、フィルム、紙、箔などの送りに適し、板厚0.03mmからの材料送りを実現します。
薄板を精度良く送るためには、送り込み時の材料たわみを小さくする必要があります。 つぎの点をご考慮ください。

①送り装置の速度、加減速を調整し、材料をゆっくりと送り込むようにします。
②送り装置と金型間に材料ガイドを設置し、材料が上下方向にたわまないようにします。
③材料がスムーズに通過するように、材料ガイドや金型内の接触部分の材質、クリアランス、構造などを検討して抵抗が小さくなるようにします。
④適度なテンション(張力)を材料に与えて、材料がたわまないようにします。
⑤押送り(金型に材料を送り込む)から、引張り(金型から材料を引き出す)へ送り方向の変更を検討します。

やわらかくキズ付きやすい材料を送ることができますか?

条件により可能となります。

クランプ板などの面で材料をつかむグリップフィーダが、適しています。 クランプ圧力を小さくしたり、材料と接触するクランプ面を樹脂やゴム製に変更したりすることでキズ付きにくくなります。

断面が異形状な材料を送ることができますか?

異形状に合わせてクランプ部を改造することで可能となる場合があります。クランプ板の平面で材料をつかむグリップフィーダが、適しています。クランプ板に材料形状に合わせた逃げ溝を追加加工することで、出張りがある材料の送りが可能となります。